2008年 11月 28日
11・25 高桐院2 |
本堂の脇より履き物を借りて歩き回れるお庭。
広くないながらも草木が生い茂り、高低さもあり何だか浮き立つような気分に。
それは好きな山寺の境内を行くような気持ちだったと思う。
一段下がったところにある蹲踞(つくばい)。
これよりまた一段下がって茶室などがあります。
こちらの蹲踞の場所からは木々を見上げる形。木々に包まれる形。
先程まで高まっていた心が静まり、心地よい感覚に包まれます。
茶室に入る客人に対してのおもてなしだったのかな?とも思いつつ。
こんな気分でお茶を頂けたら、さぞ良い気持ちだろうと想ってみました。
こちらの蹲踞は「袈裟形のおり蹲踞」と言うものでした。
加藤清正公が朝鮮王城羅生門の礎石を持ち帰り、三斉公に贈られたものだとか。
三斉公は大変に気に入られ熊本~江戸の参勤交代の折にもこの蹲踞を持ち歩いたとの事。
三斉公は利休より遺品として受けた燈篭も気に入り持ち歩いたとの事。
これらは軽くは絶対ないでしょうから運搬もさぞかし大変だったろうなぁ。
燈篭は利休所有時に秀吉からの譲り受けの要請を利休が一部を欠いて、
傷物として断ったとの事。知らなかった歴史の一場面をアレコレと。
その後は三斉公とガラシャ夫人の墓標となったそうです。
当時の有名な方々が多く関わっておりますね。
とても濃いお寺でした。
燈篭は墓標という事で写真には収めませんでした。
苔むした燈篭の前に対の花器。
鮮やかな花が活けられていた光景には何だか嬉しくなります。
それは掃除をしていた方が詳しく丁寧に教えて頂いた事も加わっているかもしれません。
隙間から照らしてくれる黄葉も鮮やかで気持ちが軽くなります。
本堂まえのお庭。
落葉が本当に絨毯のよう。
「~色の絨毯」と呼称されますが、これは何色の絨毯と言ったら良いのだろう?
そんなわけで日本の伝統色を見直し、探していたらコンナ時間。。。
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高桐院
京都市北区紫野大徳寺町73-1
拝観時間:9:00~16:30
by 1nd1go
| 2008-11-28 04:56
| お出掛け